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ナチュラル洗剤とはなにか?重曹・クエン酸・セスキ炭酸ソーダ・過炭酸ナトリウム

ナチュラル洗剤 お掃除

インスタなどSNSの動画で、お掃除に重曹やクエン酸が用いられているのをみたことはありませんか。

自分も使用してみたいという気持ちはあるものの、「安全なのか」「そもそも重曹、クエン酸ってなに」と思う方もいるかもしれません。

本記事では、重曹やクエン酸とは何か、お掃除にどんな効果があるのか、解説していきます。

ナチュラル洗剤とは

毎日の生活に欠かせない洗濯や掃除は、市販の合成洗剤が使われることが多いです。合成洗剤は安価で洗浄力が強いという利点がある半面、石油など化学薬品を含んでいることから環境汚染や健康被害といった欠点もあります。

合成洗剤の注意書きに「保護メガネ、保護マスク着用」とかかれているのをみて使うのを躊躇してしてしまうことも...

一方で、自然界にある素材で作られた洗浄力のある物資を「ナチュラル洗剤」と呼ばれることがあります。クエン酸や重曹はナチュラル洗剤の一種です。

ナチュラル洗剤は地球環境や人の身体に優しいという性質があります。

洗浄力面では、自然由来の成分であっても、汚れの性質に合うナチュラル洗剤を使用することで、十分に洗浄力を発揮させることができます。

汚れとナチュラル洗剤の関係

ここからは、定番である「重曹」「クエン酸」のほかに、最近注目されている「セスキ炭酸ソーダ」「過炭酸ナトリウム」を加え、合計4つのナチュラル洗剤について解説していきます。

しかし、いきなりそれぞれ解説していくのではなく、まずはナチュラ洗剤の性質をおおまかに分類し、ナチュラル洗剤を使ったお掃除の全体像をつかんでいきましょう。

▼ナチュラル洗剤はそれぞれ、「アルカリ性」「酸性」の2つに分類することが出来ます

【アルカリ性】
・重曹、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ナトリウム

【酸性】
・クエン酸

▼汚れも「アルカリ性」「酸性」に分類することが出来ます。

【アルカリ性の汚れ】
・水垢やアンモニア(尿汚れ)
・ケトルやコーヒーメーカーなどにつく白い汚れなど

【酸性の汚れ】
・キッチンや換気扇などの油汚れ
・衣類や布についた食べこぼし、手垢、血液など
・汗などの皮脂汚れ

ナチュラル洗剤と汚れは、それぞれ「アルカリ性」と「酸性」に分けることが出来ます。

アルカリ性の汚れには、酸性の洗剤で中和させて汚れを落とします。反対に酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤で中和させる、という仕組みです。

次からは、それぞれの洗剤について解説していきます。

重曹

弱アルカリ性であり、幅広い用途に使用できるナチュラル洗剤の定番です。

ふくらまし粉やアク抜きなど食用にも使われるほど安全性が高いことが特徴です。

重曹を食用として使用する場合は、「食品添加物」という表示のある純度の高い食用の重曹を使うので注意しよう!

重曹が得意なこと

【磨く】
・茶渋や鍋の焦げ落とし

【消臭】
・生ごみや靴箱の匂い予防

使用しない方がよい素材

・陶器などの柔らかい素材(重曹の粒子で傷がつく)
・畳(変色する)
・アルミ(黒く変色する)
・白木

クエン酸

柑橘類や梅干しなどがもととなっている酸性の粉で、匂いがなく使いやすいのが特徴です。

クエン酸が得意なこと

【水垢の除去】
・蛇口や鏡、食洗器、ケトルの水垢を除去

【除菌】
・トイレの床、冷蔵庫内の除菌

使わない方が良いもの

・大理石(酸で溶けてしまう)
・金属(酸が残るとサビの原因に)
・塩素系の製品と混ぜない(有毒な塩素ガスが出て危険)

セスキ炭酸ソーダ

最近注目され始めており、重曹よりアルカリ性が強く、洗浄力の高さが特徴です。

セスキ炭酸ソーダが得意なこと

【汚れを落とす】
・換気扇などの油汚れ
・血液汚れ
・ひどく汚れた衣服の予洗い

使わない方がよいもの

・畳(変色する)
・木材系の素材(シミとなる)
・繊維素材のカーペット等(変色する)
・土壁、漆喰
・アルミ(黒く変色する)

過炭酸ナトリウム

セスキ炭酸ソーダ同様、最近注目されており、アルカリ度が強く重曹やセスキ炭酸ソーダより洗浄力が高いのが特徴です。
*アルカリ性が強いため、長時間作業する際は手袋を着用

過炭酸ナトリウムが得意なこと

【漂白】
・衣類や靴、食洗器を漂白

【除菌】
・洗濯槽の黒カビやバスタブの汚れ、排水溝のぬめりを除去

使用しない方が良い素材

・ステンレス以外の金属(黒く変色する)
・ウールや絹などアルカリに弱い繊維
・色落ちしやすい衣類や草木染め製品

まとめ

ナチュラル洗剤は、それぞれの性質を理解し、使い分けることで、環境にも人にもやさしいお掃除スタイルを手に入れることが出来ます。

環境や自分、家族の身体にも優しいナチュラル洗剤をよろしければお試しください。

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