おにぎりは、手軽に食べれて持ち運びしやすいことから様々な場面で作られます。しかし、その都度作るのは以外と手間に感じる方もいるのではないでしょうか。
おにぎりは、美味しく安全に冷凍保存することが可能です。
これまで時間がなくて食べられなかった朝食やお弁当、夜食として、電子レンジ1つですぐに食べられる冷凍おにぎりをストックしてみるのはいかがでしょうか。
本記事では、美味しさ、安全を重視した、おにぎりの冷凍保存・解凍の仕方をくわしく解説していきます。
美味しいお米の仕組み
お米の主成分(70~80%)はデンプンです。
炊く前のカチカチの状態のお米を「β(ベータ)デンプン」と呼びます。
カチカチのお米を「ご飯」に変えるには、水を含ませ、加熱するという作業が必要です。
その作業により、お米のなかにあるデンプンが水分を含んで膨張し、柔らかくふっくらとしたご飯が出来上がります。
この状態のご飯を「α(アルファ)デンプン」と呼びます。
ここから炊き立てのご飯を放置すると、水分が抜けて「αデンプン」が「βデンプン」に変わり、ぱさぱさで美味しくない状態になってしまうのです。
そのため、ご飯を美味しく保存するためには、水分がたっぷりと含まれている「αデンプン」の状態で冷凍保存することが大切です。
ここからは、αデンプンの状態で冷凍保存する方法を説明します。
冷凍保存の手順
美味しく冷凍保存するための手順の説明します。
保存期間:2~3週間
準備するもの
・炊き立てのご飯
・好きな具材
・ラップ
・アルミホイル
・保存用袋
具材の選び方
具材によって、冷凍に向いているものと不向きなものがあるので、事前に確認しましょう。
・梅干し、焼鮭、焼いた明太子、おかか、昆布など
・チャーハン、炊き込みご飯など
・焼きおにぎり
・つくだ煮や肉そぼろなど塩分が濃い具材(塩の作用で傷みにくくなる)
・水分が多い具材や生もの(明太子、いくら等)
・マヨネーズなど油分が多いもの(ツナマヨなど)
また、のりをおにぎりに巻いて冷凍するのはNGです。のりはおにぎりの水分を吸い取り、ふやふやになってしまいます。のりを巻きたい場合は、解凍後にしましょう。
手順➀:おにぎりをにぎる
広げたらラップの上に塩をひとつまみサラサラとまぶします。具材を入れ、温かいうちにおにぎりを握ります。その後、先ほどと反対側に塩をひとつまみ、まぶします。
*塩には食材を傷みにくくする作用があります。
その際、雑菌がつかないように素手ではなく、ラップや調理用手袋を使うようにしましょう。熱いものを触るのが苦手な人は、おにぎり型のケースを使うと便利です。
手順➁:温かいうちに包む
おにぎりが温かいうちに、一個ずつラップでぴっちりと包んでいきます。そのうえからアルミホイルで包みます。
アルミホイルはラップほど密着度はありませんが、ラップに比べ、空気や水分、光を通しにくく、酸化・乾燥を防ぎます。また冷蔵庫内の匂い移りを防ぐことが出来ます。
手順③:粗熱をとる
おにぎりの粗熱をとれたら、冷凍用保存袋にいれ、空気を抜いて袋の口を閉じます。これで、冷凍庫にいれましょう。
この方法では、おにぎりを2~3週間ほど保存することが可能です。
冷凍庫に入れる前に、アルミホイルや冷凍用保存袋におにぎりの具材をメモしておくと分かりやすいです。またその際、冷凍庫にいれた日付も書いておくとよいでしょう。
解凍の仕方
冷凍したおにぎりは自然解凍ではなく、必ず電子レンジを使って解凍しましょう。
その際、解凍モードではなくあたためモードなど普段のように加熱してしていきます。
アルミホイルをはがし、ラップをしたまま1個につき600wで1分半程度が目安です。(500wの場合は2分程度)
お弁当に持っていく場合は、冷凍おにぎりを電子レンジで解凍してから持っていきましょう。冷凍おにぎりをそのままもっていき、食べる時に解凍するのはNGです。一度自然解凍したおにぎりを温めても水っぽく、美味しくなりません。
お米は、水分を含ませ加熱することで美味しいふっくらとした「ご飯」になります。自然解凍は、熱を加えることをしないため、美味しくならないのです。電子レンジで解凍する際、解凍モードは使用しないのは、低めの温度でじんわりと温めていくことは自然解凍と同じだからです。つまり、「熱を加える」という作業が大切です。
まとめ
おにぎりを美味しく冷凍するコツを知ることで、普段のお料理やお弁当作りの負担が軽減されます。また、普段なら忙しくて作れないような色んな具材を試すこともできるようになるかもしれません。
もしよろしければ、お試しください!
・熱いうちに包み、冷めてから冷凍庫に入れる
・使用する具材に注意する
・解凍するときは、必ず電子レンジで加熱する。
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